ウッドパーキング
Wood parking
人にも環境にもやさしい谷育ちの駐車場
住宅には木を使っても、駐車スペースには無機質なコンクリートやアスファルトが使われがち。それは腐りや虫害が不安なためではないでしょうか。谷あいで育った腐りにも虫害にも強い「黒芯材」を用いた『ウッドパーキング』は強くしなやかで、人にも環境にも配慮した新時代の木製駐車場です。
特徴
熱がこもらず
温暖化防止に貢献
コンクリートの約15〜20倍の断熱効果を持つと言われる木材。だからこそ、駐車場に敷いた時にも熱を溜め込みません。熱い夏でもヒートアイランド現象を起こすことなく、温暖化防止に貢献できる駐車場です。
釘は使わず
木の性質を応用
枠組みを作り中に木材を敷き詰めるため施工も簡単。釘を使わず木の反りを計算しているため、施工後の歪みも最小限に。また雨で表面が濡れても靴底が滑らないよう製材したまま研磨せずに仕上げています。
景観が和らぎ、
人にも自然環境にもやさしい
生活の中に木の温もりを増やすことは肉体的、精神的な安らぎを感じさせてくれるはず。ウッドパーキングに使用する黒心材は敷きたてから徐々に色味が変わり、経年による色の変化も味わっていただけます。
環境保全への取り組み
市場で低評価。でも可能性を秘めた貴重な杉材「黒心」
杉には中心部分が赤いものや黒褐色のものがあり、それぞれ「赤心」「黒心」と呼ばれます。黒い心材ほど含水率が高く、抗蟻性(シロアリ抵抗性)の成分も多い特性を持ち、害虫に強く腐りにくい木とされています。ただ水分が多いため山から挽き出すのも通常の杉より重労働です。その後の流通でもその重量ゆえ評価が低く、建築材としては不向きと好まれません。
ですが、山の環境保全を考えた時に、谷にも当然循環が必要です。若木ほど二酸化炭素を吸収して大きく育ちます。大きく育った木を一定のサイクルで伐り、新たな木を育てていくことで山の環境は保たれます。
山林の多い和歌山県には、たくさんの黒心が埋もれています。その価値をもっと伝え、山の循環を促すことが私たちの役目と考えています。
施工例
専用の木枠を埋め込み内側に木材を差し込む施工方法です。そのため、さまざまなスペースに対応可能。面積の広い施設の駐車場から狭小な隙間まで、敷地や駐車台数に合わせられます。
本宮町
和歌山市
サイズ・価格
施工する免責などにより費用が異なりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
耐久性
赤心、黒心と呼ばれる材が育つのは、主に谷あい。上流から水や微生物など、さまざまなものが流れ込む生育環境から耐久力が自ずと育まれています。ずっしりと重厚な材は、多少の日差しや雨などで弱ることがありません。
虫害にも効果を発揮
上層から谷に流れ込む様々な山の栄養分をたっぷりと受けた杉の黒心は、その細胞にさまざまな樹脂成分を取り込んでいます。中には防虫成分や防腐成分も豊富に含んでいることから、木材になってからも、防虫効果を発揮します。
高い含水率で防腐性抜群
赤心や黒心は腐りにくいことで知られます。中でも黒心は水分を多く含み、屋外に敷いても乾燥してひびが入るといったことが皆無。それでいてカビなどを寄せない防腐能力と耐久性の高さから、屋外の駐車場には最適です。
メンテナンス
私たちは「消費する木材」という考え方を基本にしています。使い捨ての製品ではなく、一部分だけを取り替えられるように設計すれば、長く愛用できるだけでなく、木材も循環する。ひいては山の循環にも繋がると考えるからです。
廃材は燃料としてリサイクル
入れ替えた後の杉材は木材チップに加工し、バイオマス燃料として再利用します。塗料などに不要な化学物質を使わない自然派の製品からこそ良質な燃料材に。持続可能な循環型エネルギーに地球環境にも配慮しています。
取り替えもスムーズ
基本的にメンテナンスは不要。色や風合いなど経年の変化を楽しんでいただき、長年の使用で痛みが大きくなった場合は中の木材を取り替えることで簡単に新しくできます。色と同時にま新しい杉の香りが再び蘇ります。