ベンチとまちづくり

まちで「座る」が当たり前になれば

日常+ベンチ、を想像してみてください。今ある毎日の風景にベンチが増えたとしたら。あなたの生活は変わりませんか?まちをつくるものとは何だろうと考えた時、その解のひとつが「ベンチ」にあると思っています。

「公」のものでありながら、ほっと安らぐ「個」の空間。その存在があるだけで、まちの様子が変わるのではないかと思うからです。

ベンチがあるだけで人の意識は外に向けて広がります。ちょっと表に出てリフレッシュしたいけれど、たくさん歩きたいわけじゃない。出先でちょっと休憩しようと思うとお店に入る必要があるが、それは大層だ。日常にはそんなシーンがたくさんあります。特に高齢者にとっては座れる場所がないと体力的に負担が大きく、外出自体が億劫になりがちです。ベンチさえあれば、引きこもりがちな人もちょっと家を出てそこまで散歩しようかとなるかもしれません。

子どもも大人も職業もジェンダーも問わず、誰が座ってもいいし、時間も自由で、気や用が済めば立ち去ればいい。時にそこでのコミュニケーションが生まれることもあり、ベンチは実にニュートラルな空間です。だからこそ、張りつめがちな現代社会において、気持ちを解放できる「小さな自室」になり得るのかもしれません。

「住み続けられるまちづくり」はSDG’sの目標の1つ。都市計画にはハード面だけでなく、人の動き方やその内にある心理を汲み取るソフト面へのアプローチも必須です。だからこそ暮らす人と生活に寄り添うベンチは、まちづくりにおいて重要な役割を担う存在であると信じています。

白樫木材について

木の神様が棲む国を意味する「木の国」と呼ばれてきた和歌山。優れた木材を生み出す林業地でもあるこの地で、昭和3年白樫木材は創業しました。創業当時から大切にしてきた「熱く新しくあろう」とする心とこれからの未来に繋がる「消費する木材」の考え方の元木の循環を促す自社製品の商品開発を行っています。

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