白樫木材について
SDGsへの取り組み
白樫木材は「消費する木材」という企業理念の元、持続可能な未来に向けて事業活動や事業周辺の活動を通してSDGs達成に向けた3つの取り組みを行っています。
木材に対する考え方
木材も「地産地消」。
地元でとれたものを地元で消費する。この「地産地消」の考え方は木材にも当てはまります。例えば住宅を建てる場合、日本で、引いて言えばその土地で育った木が気温や湿度といった環境に何よりも適した木と言えるのです。私たちは和歌山で育った紀州材をもとに、耐久性をもたせる天然乾燥や職人による手加工にこだわった良質な木材を扱っています。
「消費する木材」で循環を。
木を伐る=自然破壊ではありません。むしろ、一度手を入れた山は、きちんと間伐しながら育林しなければなりません。木を伐り、その木を使うことも山にとって必要不可欠な自然のサイクルのひとつなのです。木を流通されることで、さまざまな職種が持続することができる。昔から続いたこの循環型社会を守っていくことも私たちの使命のひとつです。
「適材適所」で長く使い続ける。
最近では人材に対して使われる「適材適所」はもとは木材のこと。ヒノキは柱材、杉は内装や外撃の板塀、桐はタンス、だんじりの地車は松という風に、用途によって適した材が違うことを示しています。加えて、同じ木でも育った山の方角により木の癖が変わります。長く使い続けるためにも、この「適材適所」をしっかりと見極める目利きが必要です。
木材交換で「持続可能な社会」へ。
適材でない木に防腐剤を使ったりペンキを塗ったりして負荷をかけるような木材も世の中には多く流通しています。元から「木は腐るもの」と交換できるようにしておけば、こういった無駄なことをする必要はなくなるのではないでしょうか。持続可能な社会を目指すSDG’sの観点からも、理にかなったものを使うのが当たり前という時代は再び訪れています。
白樫木材の歴史
昭和3年に祖父の代で創業した有限会社白樫木材。製材を生業とし、熱く、新しくあろうとする心を受け継ぎながら、丸太を板や角材に加工し、木材加工だけでなくさまざまな木工品の製作も行ってまいりました。
バブル期以降、プレカットや外材の流通など、木材業界全体にさまざまな波が訪れながらも、一途に国産の木材と自然素材にこだわることで良質の紀州材の価値を提案し続けています。
また市場に流通しにくい虫食い材や黒芯材の利活用にも積極的に取り組みながら、現在は設計士やデザイナーなど異業種とコラボレートしながら自社の企画商品の開発を手掛けています。
会社概要
会社名
有限会社 白樫木材
代表取締役
白樫 啓一
所在地
和歌山県和歌山市築港5丁目17
創業
昭和3年
資本金
7,000千円
事業内容
製材・木工・建築資材全般
取引銀行
紀陽銀行
代表挨拶
木というのは不思議なものです。いくら係数を測る機器があっても数値では測れない力があり、昔から職人さんはそれを熟知して使いこなしてきました。
私たちはそういった感覚的な部分に加え、材木ひとつではなく、背景にある山や自然環境と向き合いながら木材の未来を考えています。
山から市場、製材所、そして建設の現場へ。流通の中で埋もれてしまう木の存在にも目を向けながら、技術だけでなく本質的な木や自然への想いを次世代に継承し、これからも長いスパンで日本の林業の可能性に挑戦し続けたいと思っています。
代表取締役 白樫 啓一